Pricise Inc 株式会社プリサイズ
お問い合わせ
会社概要 Market Research Data Work System Configuration Website Work
HOME


出版物のご案内:単願
筆名:とも りんたろう
出身:東京都
生年:1955年
現住所:東京都
略歴:大学を卒業後、私立高校教諭となる。教壇をおりて私塾を開設。以後、子女の教育にたずさわって今日に至る。

本書を読んでくださる方々へ
 はじめまして。この本『単願』の著者、ともりんたろうです。1955年、東京に生まれ、現在52歳になります。このたび、長く暖めていた原稿がようやっと処女出版できることに なりました。ぜひ一度お目汚しをと願っています。
 さて、おそらくみなさまにとって、書名の『単願』という言葉は耳慣れぬものと思われます。これは、多くの私立高校へ進学するための受験方法を表した用語で、現在は、「第一次選抜」とか「A日程選考」などと呼ばれたりしています。ざっくばらんに申し上げると、それは「アンタのとこしか受けないから入れてくれ」というものです。
 この方式は、中学校での三年間ほとんど勉強しなかった生徒、成績不振に陥ってしまっ た生徒たちにとっては、高校進学を果たすうえできわめて有効な手段となっています。また、内申は揃ったが本番の試験に弱い生徒にも、有利にはたらきましょう。しかしこの方式によって、公立高校を受験する生徒は、たいへんな不利を強いられているのです。
 本書には、いわゆる『単願校』と呼ばれる私立高校の教師、『単願校』へ生徒を進学させるために奔走する中学教諭、『単願』による不利を跳ね返して都立受験にのぞむ中学生とその親などが登場します。これまでは、高校や中学だけを舞台にした教育小説がほとんどでしたが、塾も含めて三つの教育現場が描かれているのはこの本の特教ともいえます。
 さらに、教育現場で起こるさまざまな事件を通して、現在の学校教育が抱える問題を浮き彫りにしていきます。よく、「いじめ」などの事件が明るみになると、決まって学校長がカメラの前に登場し、当たり障りのないコメントをします。しかし学校側は、おおむねその実態を把握しているものです。学校とは社会正義の場であり、社会規範たる聖域でなくてはならない。そうした通念が、口を閉ざさせているのです。
 本書に登場する教師たちの言動は、けっして創られたものではありません。なぜなら、本書で語られる教育事件は、すべて事実をもとにしてあるからです。
 これから教師をめざす人、受験生を抱える保護者、いや、一般の方々にも広く読んでいただきたい。こうした社会事象の裏面を知ることは、けっして無駄にはならないと信じています。

2007年10月15日初版第1刷発行
著者:ともり んたろう
発行者:瓜谷 綱延
発行所:株式会社文芸社
定価:1700円(税別)

copyright(c)2004 Precise Inc. all rights reserved.